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パパ、Twitterとかテレビで見る「FIRE」ってなぁに? 燃えたいの? 何か知ってるー?
「FIRE」っていうのはね、早期リタイアのことだよ。 ファイナンシャル・インディペンデンス・リタイア・アーリーの頭文字から「FIRE」っていうんだよ。 投資で得た利益や配当で生活することで、お金から開放されて、経済的自立を達成することをいうんだ。
へー、じゃあ会社に行かなくてもいいの?
そうだね。行っても行かなくてもいい。選べるんだ。
じゃあ、「セミFIRE」っていうのは?セミ燃えるの?
話聞いてた?「セミFIRE」の「セミ」は半分を意味するラテン語の接頭辞だよ。 つまり、半分FIRE、半分働くっていうような状態だよ。
目次
1.アメリカで起きたFIREムーブメント2.日本人の何%がFIREできる?
3.FIREするには?
3-1.何に投資すればいい?
3-2.なぜ貯蓄率が大切なのか
3-3.お金はいくらあればいいの?
4.あなたもFIREを目指そう!
さいごに
この記事は、この人が書いています。
こんにちは。いんべすたー001です。
投資されている方が、「FIRE」という言葉をTwitterなどでよく使っていますよね。簡単にいうと、ミミズクの親子が話していたとおりなんですが、詳しい説明や具体的にどうやってFIREするのかについてご紹介したいと思います。では最後までお付き合いください。
1.アメリカで起きたFIREムーブメント
米国で経済的自立と早期退職を目標とするムーブメントが2010年代に起こりました。 米国から始まったこのムーブメントは、欧州などにも広がっていき、とくにミレニアム世代などに人気が高まりました。
日本では、10年ほど遅れて様々な翻訳された書籍が出版され、若い世代を中心に広く知られました。私も魅了された1人です。投資に関する読書を習慣化していたため、そこで知りました。
2.日本人の何%がFIREできる?
今現在、日本の何%の人がFIREできる資産を保有しているか、気になりますよね。
2019年のデータになりますが、野村総合研究所の調査で、 日本の調査対象世帯総数約5402.3万世帯のうち、純金融資産額が5,000万円以上を保有する準富裕層以上の世帯数は、約474.5万世帯(約8.8%)という調査結果が出ています。(超富裕層約0.16%と富裕層約2.3%と準富裕層約6.3%の割合を足した割合)
(純金融資産額:5億円以上)
⇢8.7万世帯 約0.16%
(純金融資産額: 1億円〜5億円)
⇢124万世帯 約2.3%
(純金融資産額:5,000万円〜1億円)
⇢341.8万世帯 約6.3%
(純金融資産額:3,000万円〜5,000万円)
⇢712.1万世帯 約13.18%
(純金融資産額:3,000万円以下)
⇢4,215.7万世帯 約78.03%
Yahoo!ニュースでも、野村総合研究所の調査を取り上げていますので、ご参考までに記載しておきます。
つまり、日本の約8.8%の方は、純金融資産額を5,000万円以上を保有しているということになります。
仮に準富裕層の最低の純金融資産額の5,000万円を保有しているとしましょう。
適切に株式や債券に投資していれば、4%ルール※を適用し、年間200万円は取り崩しても資産は減りません。
独身であれば、贅沢な生活を望まなければ働かなくても毎月約16.6万円は支出できる水準になります。 配当や売買益(不労所得)などが4%を上回るからです。 この水準では少し心許ないため、セミFIREであれば可能でしょう。
次に、富裕層の最低の純金融資産額の1億円を保有している場合を考えてみましょう。
適切に株式や債券に投資していれば、4%ルール※を適用し、年間400万円は取り崩しても資産は減りません。
これであれば、毎月約33.3万円は支出できる水準になります。 子どもがいる世帯であっても贅沢をしなければ生活できる水準ではないかと思います。
個人によって価値観は違いますし、住む場所によって家賃が変わりますので、決定的なことは言えませんが、日本の全世帯の約8.8%の方は、セミFIREができる状態にあるのではないでしょうか。
また、FIREができる資産を保有する方は、日本の全世帯の約2.46%しかいないのではないでしょうか。
※4%ルールとは、米トリニティ大学の研究で「資産の4%の資金で1年間の生活費を賄えれば、95%の確率で貯蓄が30年以上持続する可能性がある。」というものです。
引用元:FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド (著)クリスティー・シェン
4%ルールについてはこちら↓
3.FIREするには?
①何に投資すればいいか?
多くの書籍では、米国S&P500や米国債権と結論づけています。 また、「世界の株式市場の約75%を米国が占める」と読んだことがあります。 投資には最適解がありません。
ですが、その方の年齢によっても変わりますが、米国に投資し、株:債権を6:4の割合でポートフォリオを組むのが一般的な投資手法ではないでしょうか。
分散投資も忘れずに実践しましょう。 私は、株:債権:コモディティを6:3:1くらいで実践してみています。コモディティには、仮想通貨や金・銀が入っています。ポートフォリオについては、様々な研究がされていますが、先程も記述したとおり、投資には最適解はありません。バランス型の投資信託を買うのも一つの手でしょう。結局は、誰の意見を信用するかです。他人の意見は、あくまで参考程度であることを心がけましょう。私が考える最適なポートフォリオは、今後の記事でご紹介させていただきたいと思います。
②なぜ貯蓄率が大切なのか
貯蓄率とは、貯蓄額 ÷ 収入額で割り出せます。
例を挙げてみましょう。
父ミミズク28歳、母ミミズク26歳が年間600万円の手取りがあり、300万円貯蓄したとします。
計算式は300万円÷600万円 = 50%、つまり貯蓄率は50%ですね。
貯蓄率50%を続けた場合、リタイヤ可能年数は、21年後の父ミミズク49歳、母ミミズク47歳ということになります。
この貯蓄率を70%にした場合、リタイヤ可能年数は、9年後の父ミミズク37歳、母ミミズク35歳ということになります。
貯蓄率が大切な理由がお分かりいただけましたでしょうか? 投資でFIREを目指す筆者にとっても貯蓄率はすごくこだわっていますし、毎年少しずつですが、貯蓄率を上げるように心がけています。 30代や40代、50代でも関係ありません。また、会社員・公務員・個人事業主であるなどは、関係ないのです。
以下の表は、貯蓄率やリタイアできるまでの年数と年齢の早見表です。
貯蓄率 | リタイヤできる 年数 | リタイヤできる 年齢(夫) | リタイヤできる 年齢(妻) |
---|---|---|---|
0% | 100年 | 128歳 | 126歳 |
5% | 100年 | 128歳 | 126歳 |
10% | 100年 | 128歳 | 126歳 |
15% | 80年 | 108歳 | 106歳 |
20% | 60年 | 88歳 | 86歳 |
25% | 50年 | 78歳 | 76歳 |
30% | 41年 | 69歳 | 67歳 |
35% | 35年 | 63歳 | 61歳 |
40% | 30年 | 58歳 | 56歳 |
45% | 25年 | 53歳 | 51歳 |
50% | 21年 | 49歳 | 47歳 |
55% | 18年 | 46歳 | 44歳 |
60% | 14年 | 42歳 | 40歳 |
65% | 11年 | 39歳 | 37歳 |
70% | 9年 | 37歳 | 35歳 |
75% | 7年 | 35歳 | 33歳 |
80% | 5年 | 33歳 | 31歳 |
85% | 3年 | 31歳 | 29歳 |
90% | 1年 | 29歳 | 27歳 |
95% | 0.2年 | 28歳 | 26歳 |
100% | 0年 | 28歳 | 26歳 |
引用元:FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド (著)クリスティー・シェン
私がFIREを目指すきっかけになった書籍から引用させていただきました。
米国でFIREされた方が書かれた書籍なので、上記の表はあくまで米国の場合であって、日本の場合は少し異なると思います。
ですが、貯蓄率の考え方やみなさんのFIREするまでの目安になると思います。 先ほどお話しした、ミミズク夫婦の計算も、こちらを参考にさせていただきました。 また、お気づきになった方もいるかと思いますが、この表には、個人の年収は関係ありません。 そのため、年収が低いという方でも希望が持てますよね! この表が、みなさんのお役に立てば幸いです。
③お金はいくらあればいいの?
FIREするために必要な金額の計算方法をご紹介します。それは、1年間の支出から逆算できます。
例えば、下の表のように、毎月15万円支出しているAさんは、年間で180万円支出します。
FIREを達成した後、純資産額から180万円 (4%) 取り崩していくことになります。
逆算すると180万円に25を掛ければ計算できます。Aさんの場合は、4,500万円必要であると分かります。
また、毎月30万円支出しているBさん家族の場合は、年間で360万円支出します。25を掛けて、9,000万円が必要なことが分かります。
さらに毎月50万円支出しているCさん家族は、年間で600万円支出しています。25を掛ければ、1億5,000万円必要なことが分かります。
180万円×25 = 4,500万円
(4,500万円の4%は180万円)
360万円×25 = 9,000万円
(9,000万円の4%は360万円)
600万円×25 = 1億5,000万円
(1億5,000万円の4%は600万円)
このように個人の支出金額は異なるため、一概にいくら必要とは言えませんので、ご自身の支出に照らし合わせてシミュレーションしてみてください!
4.あなたもFIREを目指そう!
日本でもFIREを知っている方がかなり多くなってきました。 最近はテレビで取り上げられたり、Twitterなどではよく目にします。
私の周りの方は、25人に1人くらいの割合で聞いたことがある、というような印象です。
ですが、その方はFIREを目指していません。FIREを知った上で、それを目指すという方は、かなり少数派なのではないでしょうか?
ですが投資をする上でのゴールや目標は必要です。 ぜひFIREを目標にし、私と一緒にFIREを目指しましょう!
さいごに
いかがでしたでしょうか? FIREするという目標があれば、投資に対するモチベーションも高く保てますね。 私がFIREの内容を本で知ったときは、衝撃が走り、目の前がパッと明るくなりました。 そんな考え方があるんだと感動したものです。 投資を続けられているのも、FIREという言葉に出会えたからだと思います。 投資に最適解がないように、FIREにも最適解はありませんので、ご自分に合ったやり方で臨んでいってほしいです。
稚拙な文章力に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。 誤っているところなどあれば、コメントいただけたら幸いです。 すぐに修正いたします。
これからも、このブログを読んでくださる方のマネーリテラシーを向上する記事を頑張って投稿していきます!では、また!
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